Sublima+コンテスト2024-2025のカレンダー・ポスター部門で「紙彩-SHISAI-」が銀賞受賞

エコスリージャパン株式会社主催の「Sublima＋コンテスト 2024-2025」にて、株式会社高速オフセットが企画製造したカレンダー「紙彩-SHISAI-」が、この度カレンダー・ポスター部門で銀賞を受賞しました。

受賞作品について

今回の受賞作品は、インキメーカーの「株式会社T＆K TOKA」さんより、TOKA製品を使った会社カレンダーを作ってほしいとのご依頼を受け、企画からデザイン、印刷までを担当しました。

担当者の方より「富士山を様々な用法で表現できないか？」とお題をいただき、

1.さまざまな種類の用紙を使う
2.遊び心のある明るく楽しい雰囲気
3.同じデザインテーマでページごとに表現を変える

さらに、当社が新台枚葉機を導入したタイミングでもあることから、
4.新しい枚葉機の導入で実現可能になった表面加工「疑似エンボス」を使う

と仕様を固めました。

海外向けへの配布も考慮し、異なる6つの画風でデザインした上で、それぞれの技法に合った多様な質感の用紙を選択し、「5色+ニスコーター」を使用した枚葉印刷でを実施。

疑似エンボスと光沢のある部分が、見る角度によってさまざまな表情を見せる作りとなっています。ページごとに手触りも違うなど、これまでに経験したことのない印刷物、当社が今できる全てをつめ込んだ作品になりました。

▲水彩画風の富士山。疑似エンボス加工で桜の花びらが舞っているかのような風合いに。

▲ポップアート風の富士山。塗りと線を疑似エンボスで分けることで、浮き上がっているような仕上がりに。

▲最終ページにはデザインと用紙、疑似エンボス加工についての説明を記載。説明を見ることで、まるで美術作品のようにも楽しめる。

納品したカレンダーは、先方から非常に好評をいただいています。特に社長からは「美術品のようだ」との言葉をいただきました。

「ページごとに異なる紙を使う新しい試みが、特にアジア圏で興味を引きそう」とお話をいただいたように、特に海外から好評で、かつてないスピードで在庫がなくなったとのこと。富士山というデザインもよかったと思います。配布先の方々からは、このクオリティーのカレンダーが無料の販促物であることに驚きの声が上がっているとの事です。

2025年2月19日にサンシャインシティにて開催された「Sublima＋コンテスト 2024-2025」表彰式には当社役員が参加。

ずらりと並ぶ受賞作品を見て、紙の印刷物の「存在感」の重み、アート性を再認識しました。
デジタル時代にあって、印刷物は、モノとしての存在感だけでなく、その印刷物が置かれている空間とセットになって存在感も醸し出すもの。唯一無二の価値があると実感しました。

印刷責任者の声

▲カレンダーを印刷した高速オフセットの枚葉機。疑似エンボス加工が可能に。

「Sublima＋コンテスト」とは

印刷業界向けワークフローシステム、CTPシステム、プレートの販売を行う「エコスリージャパン株式会社」主催の印刷コンテスト。2004年にスタートし、20回目。製品の普及と印刷技術の向上が目的。4部門の応募作品を、社外有識者が▽技術▽企画提案▽芸術性から審査し、特に優れた作品を表彰している。近年では、エコスリーユーザー各社のユニークな発想による差別化戦略にもつながっている。

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