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【環境にやさしい&おしゃれな風合いに】 アップサイクルペーパー7選

2023.09.05

みなさんは、「アップサイクル」という言葉は知っていますか?
アップサイクルとは、これまで廃棄されるはずだったものに付加価値をつけて、新しい商品として活用することです。

廃棄されるはずだったものを活用することで、廃棄物排出量を抑えることができ、SDGsにつながる取り組みとして注目されています。
アップサイクルの製品は、今では

  • ・アパレル
  • ・コスメ
  • ・家具
  • ・食品 

など多岐に渡るのですが、実は、アップサイクルでつくられた「用紙」もあるんですよ!
そして、その用紙たちは、なんだか「質感」「色」等に特徴があっておしゃれなものばかりなんです!

今回は、アップサイクルに注目した用紙を7つご紹介します。

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1:東北の被災地で栽培された綿の茎繊維くずを配合:東北コットン紙

紙の原料となる綿は、東日本大震災の津波被害により稲作が困難になった農家さんたちが栽培した綿を使用。
栽培された綿の茎から採取した繊維と適切に管理された森林認証パルプを組み合わせて作られた用紙が東北コットン紙なのです。

こちらが東北コットン紙。

 

鮮明にコットンの茎繊維くずが配合されているのがわかるのが特徴です。
印刷物がお客様に手に渡った際にこの繊維の量から、「なんだか変わった用紙を使っている?」と目にとめてもらうきっかけにもなりますよ。

2:食べられなくなったお米を配合:kome-kami(コメカミ)

kome-kamiは、フードロスペーパーとして開発され、原料に「食べられなくなったお米」が配合されています。

例えば、

  • ・食用に適さない古米
  • ・備蓄用に使われていたアルファ米で、廃棄予定の米
  • ・メーカーなどで発生する破砕米(酒蔵などで出るお米の削りかすなど)
  • ・流通段階などで食用として使えなくなってしまった米

などが使われて紙に生まれ変わっているそうです。
こちらがkome-kami。

色は生成りがかかっていて、質感もざらざらしているのでとても風合いのある用紙なのが特徴
なんだか、この生成りさがお米の稲穂を思い起こさせる印象です。

当社ではお米にちなんで、奈良の日本酒のテイスティングシートを作ってみました。
★詳しくはこちらのコラムをご覧ください♪

関連ページ

【フードロスペーパー】米を使った紙「kome-kami」で日本酒テイスティングシートを印刷した話

3:ビール製造過程で出るモルト粕を配合:クラフトビールペーパー

クラフトビールペーパーとは、ビールを作る過程で廃棄されてしまう「モルト粕」をクラフト紙に混ぜ込んで作った用紙。
なんとモルト粕は1ヵ月で2,000㎏も廃棄しているようで、この廃棄しているものを何かに使えないか?という想いから生まれたようです。
こちらがクラフトビールペーパー。

クラフト紙独特の色味にモルト粕が少し残って風合いを出してくれています。
紙自体に色がついているので、黒や白など単色で印刷するとデザインが映えますよ

当社では266.5㎏と厚みのある用紙を取り扱っているので、コースターを作ってみました。
★詳しくはこちらのコラムをご覧ください♪

関連ページ

【印刷のプロに聞いてみた】コースター印刷のおすすめ用紙は?【ノベルティに】

4:オーガニックコットン製造時に出る繊維くずを配合:タンザニアコットン紙

このオーガニックコットンは、タンザニアに住む方が自立していくために作られた、栽培プロジェクトに関係しています。
実は、現地の方々の収入にも還元ができる用紙なんですよ。

オーガニックコットンも東北コットンと同様に「落ち綿」と呼ばれる短い繊維くずが発生します。
この落ち綿と、適切に管理された森林認証のパルプを組み合わせて作られたのが「タンザニアコットン」です。

こちらが実際のタンザニアコットン紙。

触り心地は、特殊紙で有名な「ヴァンヌーボ紙」によく似ている感じがします♪
高級感を出したい時におすすめです

関連ページ

【SDGs対応の印刷用紙】優しい風合いのタンザニアコットン用紙とは?

5:バナナの茎の繊維を配合:バナナペーパー

バナナペーパーとはザンビアで製造されたオーガニックバナナの茎の繊維と、古紙やFSC®認証パルプを配合して作った用紙。
貧困国であるザンビアの方たちの雇用にも繋がっている、日本唯一のフェアトレード紙でもあるんです。

このつぶつぶがバナナの茎の繊維。

高速オフセットでは、バナナペーパーを使用した量に応じて貢献度が出せるようになりました。
実際に貢献度を出してみると、私たちが使用したバナナペーパーがザンビアの方の暮らしに繋がっていることが本当に実感できましたよ。

★その経験をコラムにしてます。ぜひこちらの記事もご覧ください♪

関連ページ

【2023年度版】ザンビアで暮らす方たちへ。過去の印刷実績を集計して『バナナペーパー貢献度』を実数値で出してみた話

バナナペーパーの特徴は、少し生成りがかった色と、粒繊維模様が愛らしく、大手企業様でもお使いいただいている用紙です。
20%の方がよりバナナの茎の繊維の量が多いので、ザンビアの方への貢献度も高くなります。

やさしい印象を与えたいデザインにもおすすめです♪

★実際の制作事例は下記よりご覧ください。

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「工具取り扱い注意事項書」をバナナペーパーに!? タンガロイ様のSDGs取り組み例を取材してみた

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【バナナペーパー事例紹介】日本出版販売株式会社様主催「サスティナブルな未来を考えよう!買って寄付する書店キャンペーン」でしおりを活用

6:小豆殻を配合して和の雰囲気を演出:小豆殻CoC

小豆殻CoCとは、廃棄されるはずだった小豆殻と、適切に管理されて森林認証用紙を配合して作られた用紙。
こちらが小豆殻CoC。

小豆の殻を混抄しているので、和の雰囲気が感じられる色味と落ち着きのある模様が特徴です。
当社では86㎏と少し、薄めの用紙を取り扱っているので、熨斗や包装紙などでの活用がおすすめです。

7:非木材資源であるサトウキビの絞り粕が配合:バガス紙

バガスとは、サトウキビの絞りカスのこと。
砂糖を作る過程では、必要な糖汁をさとうきびから絞った後に、茎や葉など大量の搾りカスが発生します。
このカスが「バガス」と呼ばれるものです。
バガスは世界で年間1億トンも発生しています。バガスペーパーは、このバガスを有効活用したいという想いから始まりました。

こちらがバガス紙。

ハイマッキンレーバガス紙

アップサイクルな用紙の中では珍しい白色度が高いのが特徴です!
環境にやさしい用紙を使いたいけれど、通常の用紙と色味や風合いは変えたくないという方におすすめ。

紙厚は180㎏以上と、名刺でよく使われる比較的厚い品ぞろえが多いので、名刺やポストカード、パンフレット等で活用できます。

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