2024年10月12日(土)、大阪堺にある高速オフセットの印刷工場で、環境・SDGs教育情報誌エコチル主催、株式会社高速オフセット協賛の「楽しく学べるお土産つき!エコチルの印刷工場を見学しよう」イベントを開催しました!
10組限定の応募枠に対して、なんと応募数は87組280名の越えの人気ぶり!その中から、ご当選された方々に高速オフセットの工場見学へ来ていただきました。
今回は単なる工場見学だけではありません!10組と少ない人数だからできる、体験型の工場見学とワークショップにも力を入れて企画しました!無事に成功するのか…どきどきわくわくの当日の様子をご紹介します。
※イベントは当初夏休みの2024年8月17日(土)で開催を予定しておりましたが、2024年8月8日の日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震発生に伴い、同日に気象庁より発表された南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を受けまして延期いたしました。延期に伴いご参加いただけなかったご家族様に、この場を借りてお詫び申し上げます。
目次
小学生の子ども一人ひとりに届く「エコチル」を印刷している工場見学へGO!
エコチルは、2006年札幌市で創刊され、2024年4月には発行部数150万部を突破している環境・SDGs教育情報紙。現在は、北海道・東京・神奈川・長野・静岡・大阪の約3,750校150万人の小学生に、小学校を通じて毎月無料配布されているメディアです。(2024年4月時点)
参考:株式会社アドバコム(Advcom)のプレスリリース
150万部も毎月発行されるエコチル。実は、高速オフセットの工場で数か所のエリア分を毎月印刷をしているんですよ。
もちろん、高速オフセットは大阪に工場があるから「エコチル大阪版」も印刷しています!
工場見学の募集は、エコチル大阪版の6月号とエコチル公式サイトに掲載。前述した通り、募集組数の8倍以上もの応募が。たくさんのご応募をいただいて迎えた工場見学当日は、13時~16時の約3時間で実施しました!
当日は少し涼しくなってきてすっきりとした晴れ!絶好の工場見学日和に恵まれました。
子どもたちの思い出に残る『体験型』の工場見学・ワークショップを目指して
1.フォトブースと様々なジャンルの印刷展示でお出迎え!
来場受付を済ました参加者の皆さまを、まずは会議室にご案内。
会議室に入ると…横幅約5m越えの大きなフォトブースが!ポップなロゴとともにお出迎えしました!
実はこのパネルも高速オフセットでデザインから自社製造。今回の工場見学のために用意しました。
工場見学がはじまる前に、親子で撮影を楽しまれる様子も。
エコプロ2023で製造した「紙」切り抜きパネルも撮影で人気でした!
また、高速オフセットで作れる印刷物を展示。冊子やチラシなど一般的な印刷物から、コースターやシール、アクリルキーホルダーなどのノベルティ・グッズにみんな興味津々。お父さん・お母さんと一緒に手に取ってじっくり見学されていました。
さてさて、いよいよ開会のあいさつです。
今回の工場見学では、なんと!この日にしか手に入らない「エコチル特別号」を印刷&プレゼントというレア企画をご用意しました!エコチル特別号には何が掲載されるのか、みんなわくわくしながら聞いてくれていました。
注意事項を読んで、全員で記念撮影をしたら、さっそくメインイベントの工場見学にうつります。
2.印刷オペレーターになろう!印刷機操作体験ができた工場見学
いよいよ、エコチル特別号が印刷される工場見学が開始!
今回見学する工場は、日々毎日新聞を印刷している機械なんですよ。
案内するのは実際に印刷工場で働く高速オフセットの職人さんたちです。
●刷版室
まずは、印刷するための版を製造している「刷版室」へ!
ここでは、普段目にしている印刷物はC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色でできていることを紹介。いつも見ているエコチルの紙面がCMYKの4色で印刷されていることに、子どもも保護者の皆さまもびっくり!紙面を4色に分けて紙に出力して見せることで、子どもたちがよりイメージができやすいようにと工夫をしました。
さらに、インクが入った缶も用意。子どもたちにインクを手で触ってもらいました。「思ったより硬い!」「ぷにぷにしてる~」など、たくさんの意見を出して体感してくれました。
●給紙室
さて、次は給紙部という印刷用紙を機械に設置する場所です。
給紙部ではクイズを交えながら「巻取り用紙はほどいたらどのぐらいの高さになる?」や、「どのぐらいの重さか?」など、印刷機に取り付ける紙はとっても大きいことをクイズで感じてもらいました。
さらに、巻取り用紙が印刷機に装着されるところも見学。
印刷機が動くと「巻取り紙が回って印刷されていくのがすごい!」という子どもたちの新鮮な声もありました!
せっかくなので、大きな巻取り紙と一緒に記念撮影をしたり、触ってもらいました!
古紙、しかも大きな巻取りに触れる機会って大人も子どももなかなかないですよね。
「固い!」「これが新聞になるんだ」「重そう」など、見て・触れることで実感していただきました。
●印刷室
印刷室では、お子様みんなに1人1役印刷オペレーターのお仕事を体験してもらいました!
お仕事の種類は
・印刷版を取りつける「刷版オペレーター係」
・スタートボタンを押す「始動オペレーター係」
・印刷の位置を調整する「位置調整係」
・印刷のズレを調整する「見当調整係」
・印刷の色を調整する「色調整係」としました。
▲刷版取り付け体験の様子
子どもたちが安全に体験できるようにスタッフが入念にサポート
▲印刷機の始動を開始するボタンを押す体験の様子
印刷始動ボタンを押すと、子どもたちはびっくり!なんと印刷機がしゃべったのです!
「小学生のみなさん、エコチル工場見学に来てくれてありがとう。いまからエコチル特別号を印刷します」と。
機械がオリジナルの原稿をしゃべるなんて、信じられますか?これ、実は高速オフセットが独自に開発したシステムなんです!
印刷部と社内システム部が連携して開発したのですが、元々のきっかけは「安全確保と機械の安定稼働」のため。
印刷機って、稼働しているときはとても大きな音が出ます。もし危険なことがあっても気づきにくい。だからこそ、社員の安全を確保するためにこの装置を開発したんですよ。
1人1役で印刷機を操作しながら、紙面がうまく紙に印刷できるように位置や色を調整してもらいました。いつもみんなが見ているエコチルの紙面の色がどうやって綺麗にできていくのかを実感してもらえたと思います。
印刷機から出てきた紙面を見ると…なんと数十分前に撮影した集合写真が表紙に載っています!これには子どもたちだけではなく、お父さんお母さんもびっくり。
高速オフセットには新聞のデザイン(組版)をするチームが在籍していて、スポーツ紙や業界紙などを制作しています。時には、スポーツや時事ニュースの号外を担当することも!撮ってその場で紙面データを作り、印刷までをご見学いただけるのは、高速オフセットならではの工場見学のポイント。
ちなみに、子どもたちのお仕事体験はランダム。受付時に渡したこのかわいい動物の入館証を首から下げてもらい、自分が何係なのかをお伝えしました。
入館証には紙研究所アニマルズを採用。親しみやすさも表現。この入館証はkome-kamiというサステナブル用紙で、家に帰ったらコースターとしても使えちゃうんです。
工場見学の最後は、職人さんたちの仕事の様子を見学。
美しい紙面になるようにテキパキと調整していく姿はとってもかっこいい!
数枚に一度紙面をチェックする「部抜き」という作業では、職人さんの真剣な眼差しを見ることができました。
3. ワークショップで大阪湾の生き物観察&サステナブルノート作り
工場見学の後は、ワークショップを2つ実施。
1つ目は主催者であるエコチル様のワークショップで、「大阪湾のゴミと生き物観察」というテーマ。
なんと…会議室にプチ水族館が登場!水槽に入ったいっぱいの大阪湾に暮らす生き物を観察しました。
カニやエビ、タコ、ヒラメ、そして…なんとサメなど!・・・子どもたちは生き物に釘付けに。というより、大人も高速オフセットのスタッフもおどろき。
「こんなサメが本当に大阪湾にいるの~?」などたくさんの質問が飛びました。
生き物たちを見学したあと、次に出されたのは大阪湾で取ってきたゴミ。(なんとこれは、エコチル担当者が工場見学当日の朝に大阪湾に行って拾ってきてくれました!)。ペットボトルにプラスチックの破片、そして、小さいイスまで!
子どもたちはお魚たちがゴミと一緒に暮らしていることを知り
「かわいそう・・・」という声も。
「これらのゴミも、元々は誰かが愛着を持って使っていたもの。でも、間違った捨て方をしたらどうなる?…大阪湾にはこんなに生物が住んでいるのに、住処を奪ってしまうことになるよね。」
「まずは、愛着をもってモノを使う。そして、捨てる時はしっかり分別しようね。」と先生。実際に生きている生物を見た後なので、とっても心に沁みるお話でした。
※エコチルの分別方法についても、エコチル公式サイトの記事で紹介されていました!
「環境に配慮するなら、なんで紙に印刷して配るんだろう?」「紙を使わずに電子データの方がエコなんじゃないかな?」そんな疑問にお答えします!
続いて、ワークショップ2つ目は高速オフセットの出番。「紙から学ぼうSDGs 紙研究所」チームが、紙図鑑を用いてサステナブル紙を紹介。
さらに、紙図鑑でサステナブル用紙を学んだあとは、自分の好きな用紙を選んで自分だけのオリジナルサステナブルノート作りを体験してもらいました。
子どもたちはかなり悩んで、あれでもない、これでもないと何度も紙選びなおしして納得できるノート作りの時間を楽しんでもらいました。
・お気に入りの用紙を2種類選択し、交互に配置したお子さん
・ふんわりした柔らかい質感がすきだから「タンザニアコットン」を選んだお子さん
・全ての紙を選んでノートにした後に文字を書いてどれが一番書き心地がいいか試したお子さん
・全てLIMEXを選び、耐水性に重視してお風呂でも使えるノートにしたお子さん
など、子どもたちの独特な発想にスタッフも興味津々。
自分なりに考えて、もしくはご家族みんなで会話しながら作ったノートはちょっぴり愛着がわくようで、さっそく絵や文字を書いて楽しんでいました。
自分で悩んで作った時間が子どもたちの思い出や宝物になっていたら嬉しいです!
参加者の声
工場見学は無事にトラブルもなく終了することができました!
参加者のみなさまにはアンケートにご協力いただいたのですが、嬉しいお言葉がたくさん!その一部をご紹介します。
子どもたちの感想(一部抜粋)
・これからも紙の印刷頑張ってください。エコチルを見るたびに今日のスタッフの事を思い出します!
・仕事体験をしたり、触ったり、観察したことがとても楽しかったです。
・物は人が作ったものは、責任をもって最後までみとどける大切さを学びました。
・これからももっと色んな新聞を作ってください!
・こういう体験がまたあったら来ようと思います。私の将来の夢を見つけるアイデアにもつながり、感謝でいっぱいです!
保護者の皆さんからの感想(一部抜粋)
・普段見ることができない現場を見ることができてとてもよい経験ができました。色や位置を人の目で合わせていることに驚きました。
・紙の学びだけはなく、大阪湾をキレイにすること、ごみを捨てないことなど、子どもにとってためになることを教えてくれたので参加してよかったです!
・毎月手に取っている新聞の工場見学ができ、親子共々愛着が増しました。サステナブル紙も積極的に利用したいです。実際の機会を操作できたのが子どもたちは嬉しそうでした。特別号大事にします!!
・新聞がカラーで出来ていると感覚的になくて、黒一色刷りと思っていたので、発見がありました。
・子どもたちにとって製造の現場を目の前で見るというのは新鮮であり、大変さを知る大切な時間だったと思います。
職人・スタッフ一同、みなさまのお言葉を励みにがんばってまいります!
最後に:工場見学へご参加いただきありがとうございました!
準備期間は工場見学の延期期間も含めると約4ヵ月。
普段は工場で印刷をしている印刷オペレーター、企画やデザインを行う部署、総務部、営業部など様々な部署と相談しながら作り上げてきました。
「子どもたちに何を体験してもらうか」「ご家族で楽しめることはできないか」といったことはもちろん、「安全管理がきちんとできるか」「お待たせしないスムーズな導線にできないか」などなど。
今回ご参加いただいた内容を振り返り、更なるサービス提供に努めてまいります。
最後の質疑応答では、子どもたちから「高速オフセットで働くにはどうしたらいいですか?」という質問も。
工場見学を通して、印刷会社が少しでも子どもたちにとって魅力のある仕事と思っていただけていたらいいなと感じています。
最後に、工場見学にお配りした「エコチル特別号」が電子版でエコチル公式サイトにアップされています!気になる方はチェックしてみてください!
エコチル大阪版 2024年10月 工場見学特別号
P2-3には、「エコチル特別号ができるまで」を特別に解説しています!
印刷にちょっぴり興味があるという方は、ぜひご覧になってください!
高速オフセットは「エコチル」のオフィシャルパートナープログラム2024に参画しています。
◎エコチル公式HP: https://www.ecochil.net/
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