印刷会社の営業ってどんな仕事？

2022.07.13

印刷会社の営業って何をしているの？

こんにちは！

今回は印刷業界の豆知識として「営業」をピックアップしていきたいと思います！

印刷会社の営業って実際何をしているの？どういった動きをしているの？データもらって印刷するのであれば営業マンいらないのでは？

よーく、聞きます。もちろん疑問に思いますよね。私も印刷会社へ入るまでいったい何をするのか疑問に思っていました。時代によって営業スタイルは変わっているのですが、本日コラムを担当させていただきます８年目営業マンが印刷営業についてご紹介させていただきます！

営業フロー

簡単にまとめると、このような動きになっています。

広報・印刷物発注関係者の方は、よく見るスケジュールになっているのではないでしょうか？

商談から下版作業まで動きを１つずつピックアップしていきましょう。

商談

印刷営業の商談は基本的に印刷物発注担当者さまや、広報部・総務部さまなどを中心にご訪問します。

定期発注の印刷物はもちろんのこと、「新しくこんなものを作りたい」「最近こんな悩みがあって」、、、

というご要望をざっくりと聞かせていただければ、用紙・仕様などのご提案をさせていただき、

お見積りへ進みます。

過去には「野球の冊子を作りたい！」というお客さまのご要望に合わせて、

野球ボールの質感に合わせた用紙を提案し、受注した実績もございます。

野球ボールの「でこぼこ質感」を特殊な用紙で再現してみた

お見積りを取る際に下記の項目を覚えておいていただくと、流れがスムーズになります！

余談ですが、最近では印刷物だけでなく、印刷物×デジタルや、印刷物×SNSなどのご相談も増えております。

「こんなこと印刷会社できるの！？」ということも相談いただければ、実績を元にご提案させていただきます。

とにかくいろいろなパターンを考えます！

お客様のご要望を聞いた瞬間の、印刷会社の営業マンの頭の中はこんな感じでしょうか。

受注確定から校正届け

いよいよ受注確定から校正届けです。校正は、実際に印刷したらどのような色合いで印刷されるのか、

レイアウトは問題ないのかを見ることができるとても重要な過程です。

校正を見ることで、お客さまだけでなく、こちらの過程で印刷営業マンが誤字や体裁がおかしいことに気づくことも多くあります。

お客さまから校正のOKがでたらいよいよ下版作業に進みます。

印刷会社といったら！！

こちらは「げはん」と読みます。実は、これが一番重要な過程です。

印刷・広報関係者の方以外、この言葉を知っている方は少ないかもしれませんね。

この業界では「下版」という言葉をよく使います。

簡単に言うと、お客さまからOKいただいた原稿を次の印刷過程（製版）へ進める作業です。

なんと下版をすると修正不可となります。

印刷会社の営業マンが「下版」をするということは、自分が進めてきた案件を印刷工場へと繋げて手を放すということです。

特に下版は新人時代の時からたくさんの注意点を教わり、しっかり学んでいます。

当社では下版がもっとも営業マンが集中する作業となります。

我が子を大切に育て上げ、自立へ向け手を放す気持ちで工場へ送り届けます。

絵柄がおかしくないか、日付があっているか、写真の色が変わっていないか、、、、等、下版のときには確認することがたくさんあります。とっても大事な工程なので、その中でもお客さまサイドでできる簡単なチェックを一つご紹介いたします。

校正OK前に簡単チェック

お客さまから頂いたデータを校正でお出しすると、端にこのような「トンボ」というマークがついてきます。

まずトンボについてご説明します。

トンボ説明

印刷データを作られている方だと、「データは3mm×3mmのぬり足しつけてくださいね～」と、印刷会社に必ず言われると思います。例えばＡ４チラシを作成するときの仕上げサイズは“２１０×２９７ｍｍ”なのですが、データは必ず“２１６×３０３”以上で作ってもらいます。この大きくなっている部分を『ぬり足し』と言います。この『ぬり足し』というのは、仕上げ断裁をする際の大切な部分です。きっちりのサイズで作ったデータだと、断裁したときに端に余白が出たりしてしまいます。その事故を防ぐためにぬり足しがあり、ぬり足しがあるかチェックするため、また原寸サイズを確認するためにトンボがあります。

下の写真のように、「内トンボ」を繋いでみてください。お客さまの作りたいサイズになるはずです。