高速オフセットでは、白インキを活用した印刷製品がじわじわと増えています。
CMYKの4色カラーに白インキをプラスすることで、実は少し違ったデザインになり、高級感がでるんです。つまり、箔押しや型押しなどの特殊製本加工とはまた違った、おしゃれなアレンジが簡単にできるんですよ!
一般的には、白インキは「オフセット枚葉機の特色」として使われることが多いんです。オフセット枚葉機は数千枚・数万枚以上もの印刷部数に対応している機械。つまり、作りたいものが小ロットだと費用が合わなくて白インキの活用を泣く泣く諦める…というお客様も少なくありません。
「小ロットでも白インキを使えないの?」という方におすすめしたいのが、オンデマンド機でできる「ホワイトトナー」を活用したアイデア。ホワイトトナーは小ロット対応のオンデマンド機で印刷できるので、価格も比較的抑えられるのが嬉しいポイント!
今回は、高速オフセットで企画・デザイン、そしてホワイトトナーを使って印刷をした製品例をご紹介します!
1. 背景のあしらいをホワイトトナーで表現。シンプルなのに上品な仕上がりに!
それがこちら!
え、どこにホワイトトナー?と感じた方。近くで見てみましょう・・・
実は、「COMPANY GUIDE」の上下にさりげなく、4本の線でホワイトトナーを使っているんですね。
このデザイン、実は高速オフセットの社名ロゴで使われている4本線を表しています。
4つの線はCMYKという4色の色を表現しているんですよ。
今回の印刷は、CMYK+ホワイトトナーだから5本線じゃないか!と突っ込みたくなるところですが、ここはお手柔らかにお願いします(笑)
会社案内を手に取って見る角度を変えてみると…
ホワイトトナーがキラキラしているように見えます。ちょっぴり上品な仕上がりになりました!
2. 色紙×ホワイトトナーで高級感を演出!ロゴマークを際立たせる
次の例は、色のついた紙にホワイトトナーを印刷した例を2つ紹介します。
1つ目はこちら!
ノートの裏表紙にロゴをホワイトトナーで印刷してみました。
用紙はマーメイド コーヒービーンズ四六240㎏。株式会社竹尾様の用紙で、用紙自体に少しエンボスがかかった質感の特殊紙です。
こちらのノートは、2024年9月末に開催した「ツーリズムエキスポジャパン2024」展示会で展示・物販した「旅印(TABIRUSHI)」の商品。
表紙は同じマーメイドシリーズの別の色紙に、イラストをCMYKの4色カラーで印刷。
展示会では各10部ずつと小ロットで印刷したのですが、オンデマンド機で印刷することで価格も抑えながら、おしゃれなかわいさを演出できましたよ。
2つ目の色紙に印刷したホワイトトナー例はこちら
クラフトビールペーパーという用紙で作ったコースター。
クラフトビールペーパーは、ビールを作る過程で廃棄されるモルト粕をクラフト紙に混ぜ込んで作られた用紙なんですよ!
廃棄予定のモルト粕を回収し、紙に生まれ変わる「アップサイクル紙」として注目を集めています。
紙の色はクラフト紙みたいですよね。そこにホワイトトナー1色で印刷してみました。
色のついている紙にホワイトトナーを印刷する最大の特徴は、白い紙に印刷するよりも「白さ」がはっきりとでること!色紙の持つ個性に白色がのると、とってもおしゃれに見えます。デザインアイデアの幅を広げてくれますよね。
3. パッケージ×ホワイトトナーで高級感を表現
会社案内では白い用紙に一部分だけホワイトトナーを使いましたが、全面にホワイトトナーを使う事でデザインに高級感を表現することもできます。
高速オフセットでは現在パッケージ印刷にも力を入れているのですが、自社企画したNARASAKEミニ缶を2缶飲み比べできるセットのパッケージをオリジナルで作っちゃいました。
★NARASAKEについて詳しくは下のコラムをご覧ください
近くでホワイトトナーを見てみるとこのような感じ。
お花のような幾何学模様を全面に引き、ホワイトトナーで印刷をしました。
さらに、背面も同様にホワイトトナーを印刷していますよ。
山や水に上にはホワイトトナーを印刷、鹿の上には印刷しない、と違いもだしてみました!こうすることで、鹿のイラストがちょっと前面に出ているような立体感も出せます。
日本酒づくりに欠かせないのが「水」。
清流・吉野川で知られる通り、奈良は酒造りに適した自然に囲まれ、多くの酒蔵が「奈良の酒」のブランドを確立してきました。
清らかな水を感じさせるために、パッケージデザインも余白の白を大切にしたいと企画。
ただ、真っ白にするとなんだか寂しさもあり、奈良酒というブランド力を伝えるためにももう少し高級感を出したい。そんな思いからホワイトトナーを活用することに決めました!
印刷って面白い!デザイン×印刷方法で表現は無限大∞!
いかかでしたか?ホワイトトナーといっても紙の色やデザインによって見え方がすごく違ってきましたよね。
アイデア次第では、他では見たことのない印刷製品ができるのではないでしょうか?
今回は小ロットの印刷を仮定し、オンデマンド機×ホワイトトナーを活用した白色表現のアイデアをお伝えしましたが、「大ロットで白色を使いたい!」というお客様にはオフセット枚葉機を活用した特色白インキのご提案も可能です(高速オフセットはオンデマンド機/オフセット枚葉機どちらも保有しています)。
ちょっと変わった印刷物のアイデアを探しているという方に、今回のコラムが何かヒントになれば嬉しく思います!
白インキを活用した印刷物を作ってみたい、検討している、という方は、お気軽に高速オフセットへお問い合わせくださいね。
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