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WEBカタログのメリット・デメリット ~紙カタログとどう違う?~

2021.01.13

今回のコラムのテーマは「WEBカタログ」!
実は今、弊社のクライアントさまのなかで、WEBカタログ電子パンフレット制作についてのお問い合わせが増えています。

弊社では紙のカタログやパンフレット印刷はもちろん、ホームページ制作・運用も一貫でご依頼いただくケースが多いため、電子カタログに関するご相談も多々お受けしています。

コロナ禍という特殊な状況の中、WEBタログはどんな効果を発揮するのか?
また紙との違いは?メリットやデメリットは?
など、その特徴をご紹介いたします!

ご覧いただいている皆さまに、1つでも何かのヒントになれば幸いです。

WEBカタログ(電子カタログ)とは? 

WEBカタログは、その名の通りWEB上で見ることができるカタログです。

パソコンやスマートフォン、タブレット等でアクセスし、クリックまたはタップすることで紙のカタログのようにパラパラとページをめくることができます。

デジタルカタログのイメージイラスト

デジタルパンフレット」「デジタルブック」「電子ブック」と呼ばれたりもします!

PDFとWEBカタログの違いは?

では、同じくWEB上で見ることができるPDFとはどのような違いがあるのでしょうか?
代表的なものを3つご紹介します!

※ここでは一般的な違いを掲載していますが、実際に選ぶWEBカタログ作成メーカーによって仕様は異なります。あくまでも参考程度にご覧ください。

1.閲覧するデバイスにソフトが必要かどうか

PDFは、閲覧するパソコンやスマートフォン等に「Adobe Reader」がインストールされている必要があります。

対してWEBカタログは、閲覧する際に特にソフトをインストールする必要がありません
閲覧環境にもよりますが、PDFよりも閲覧しやすいと言えるでしょう。

2.縦にスクロールするか、横にめくるか

PDFは2ページ目、3ページ目とたくさんのページがある場合、下に下にスクロールして閲覧します。一方でWEBカタログではまるで本のようにめくることができます

電子カタログソフトにもよりますが、右開き・左開きを指定できるため、見る順番を守って読んでほしい媒体にもよく利用されています。
紙カタログと同様のような見せ方をしたい場合は電子カタログがおすすめです。

3.「ふせん機能」や「検索機能」など、オリジナルの機能があること

使用するWEBカタログ制作メーカーの機能によって異なりますが、もう一度読みたいページにふせんを貼ったり、特定のキーワードで検索したりできる機能があります。

WEBカタログを作るとどのようなメリットがある?

紙のパンフレットと比較すると、以下のようなメリットがあげられます。

1.郵送コストの削減につながる!

一番のメリットはやはりオンラインだけ完結できる、という点。

オンラインでURLを送ったり、ホームページ内にリンクを用意するだけで見てもらえるという手軽さは、この状況下で非常に重宝されています。

2.バックナンバーとしてWEB上に掲載しておける!

「最新のものはお客様のもとに送りたいけど、過去分はWEB上で公開したい」といった時に便利です。
会報誌・機関紙、フリーペーパー等のサイトでよく利用されています。

3.ページ数が多い冊子は持ち帰る負担がなくなる

特に情報量が多い大学案内パンフレットや旅行のパンフレット、商品カタログ等は持ち帰るのが大変。
ダイジェスト版の薄い冊子だけを来場客に配布して告知し、電子カタログのURLを掲載して誘導させるなどの工夫も最近ではよく見られます。
代表的なもので言えば、結婚式の引き出物で利用されるギフトカタログサービスが電子カタログ化されるなど、様々なシーンで工夫が見られます♪

WEBカタログのデメリットは?

一見便利そうに思えるWEBカタログですが、デメリットもチェックしておきましょう!

1.ネットがつながる環境下でしか閲覧できない

WEBと名前がつくので当然ではありますが、インターネットがつながらないと表示されません
また、スマートフォンやパソコン、タブレットなど閲覧できる機器を持っていないと見ることができません。

そのため、
・緊急・重要なお知らせや絶対見てほしい案内
・スマホを持たない方向けへの告知
といったシーンには不向きです。

2.作成するのに費用がかかる

WEBカタログ作成サービスはいろんなメーカーのものがあり、作成するのに費用がかかります
また、冊子のページ数が多いとWEBカタログに変換したり、WEB上にアップするのに時間がかかります。

ちょっとしたお知らせやすぐに情報公開したいもの、または内容が軽いものであれば、PDFで掲載したりホームページのブログ機能等で更新してしまう方が効果的です。

3.画面によって見え方が異なる

WEB上で見るため、その見え方は当然見る人の閲覧環境によって異なります。

「大きなパソコンではストレスなく見えるのに、小さなスマートフォンでは文字が小さくて見づらい」「スマートフォンでは複雑に組まれたレイアウトが読みにくい」など、特にスマートフォン環境でストレスを感じるユーザーも少なくありません。

誰もが同じように見える」のは難しい、という特性を理解しておく必要がありますね!

4.URLを開かなければ見られない

紙のカタログは表紙のインパクトで興味を惹きつけ、見てもらうことができます。
一方で電子カタログは、リンクを押さないことには閲覧がはじまりません

例えばBtoBの営業アプローチとしてメルマガに電子カタログのURLを載せても、URLだけではどうしてもインパクトに欠けてしまいます。

ユーザーに強い気持ちがあり、商品やサービスの情報が知りたくて電子カタログを探す場合は効果的ですが、こちらから読んでほしくて電子カタログを作成する場合は、内容を読みたくなる仕掛けが必要と言えるでしょう。

また、他の情報に邪魔されやすいのもデジタル冊子のデメリットと考えられます。

例えば、スマホ上で電子カタログを見ようと思ったときに、メールやLINEなどの連絡が届いたら、そちらのほうが気になってしまうことも。

みなさんも、ネットサーチ等をしているときにメールやLINEの通知が来た場合、メッセージアプリを優先して見ることはありませんか

アプリ通知メッセージがきたときに、閲覧率が下がる

意欲的な顧客にとって電子カタログは有効的ですが、まだその商品やサービスを詳しく知らないターゲット、もしくはそこまで意欲的ではない顧客にとっては、電子カタログよりも紙のカタログやWEB上での情報公開の方が効果的なケースも見られます。

WEBカタログと紙カタログ、両方をうまく活用しよう!

クライアント様の中には「紙のコストを削減してWEBカタログに完全移行したい」というお声もありますが、WEBカタログのメリット・デメリットを見てみると、やはりアナログだからこそのよさも改めて感じられるかと思います。

WEBは見たいものだけを探したり、嗜好に合った内容を自動的に表示してくれる特性がありますが、紙ものは偶然目にする・惹きつけるということに特に優れています。

ウェブと紙の視認性の違い

一番のオススメは、両方取り組むことでそれぞれのメリット・デメリットを補うことではないでしょうか。

WEBと紙の両方の特性を生かした広告手法もよく見られ、例えばオンラインショップを経営する会社では、購入された商品に別の商品の紙カタログを入れて、新商品の情報をアピールするといったケースがあります。
開封時に表紙だけでも必ず見てもらえるので、認知率を高めるのにとっても効果的ですね

また、紙は用紙や手触り等で高級感を出すこともできるので、ブランディングを高めたい場合もぴったりです。

紙とWEBは相反するものではなく、それぞれに特性があるので、ぜひ、両サイドからの取り組みをおすすめします。
ちなみに、WEBカタログはWEBだからこそ、閲覧数等も計測できます
まだ紙のカタログしか作っていないという場合は、一度試してみて効果を計るのもよいかもしれません。

※閲覧数等の計測はWEBカタログ作成サービスの仕様によって異なりますので、詳細は委託される各作成サービス会社のホームページをご覧ください。
※弊社での作成代行も承ります。

ぜひ、オンラインとオフライン、両方の特性を生かすことをお試しください!

電子カタログは制作会社に委託するほか、ご自身で電子カタログ作成サービスを使って作成することも可能です。
たくさんの作成サービスがありますので、興味のある方はぜひ、検索してみてください。

もちろん、弊社でも電子カタログ制作委託をお受けしております。
印刷とセットでご依頼いただくケースや、WEBの定期的な運用更新内でご依頼いただいております。

何かお手伝いできることがありましたら、お気軽にお問い合わせ・お見積りフォームよりご連絡いただければ幸いです。

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