事業再構築補助金制度で新事業へチャレンジ！新聞印刷部員の技術力の向上を目指して

高速オフセットでは、クライアントの皆さまに質の高い技術力や様々な提案ができるよう、定期的に新しい取り組みにチャレンジしています。

今回は摂津工場にある新聞印刷の現場から、新事業への取り組みをご紹介いたします！

そもそも、新聞印刷と商業印刷の違いとは？

印刷とは、一般的に「新聞印刷」「商業印刷」に分かれます。

新聞印刷は日刊紙やスポーツ紙など、毎日もしくは定期的に誰かの手元に届く印刷物。
なによりもスピーディーに印刷し、いち早く誰かの手元に届けることが大切です。

一方で商業印刷は、チラシやパンフレットなどクライアント様のご要望によって様々な形があります。
製本やミシン目入れといった後加工があったり、色合いにこだわることができるのも特徴的です。

つまり、同じ「印刷」でも、「新聞印刷」と「商業印刷」に求められるスキルや働き方は異なります。

新聞印刷をするだけなら、製本やミシン目入れなどの加工機械はいらないし、加工技術を覚える必要がありません。

全国でも珍しい！？　新聞印刷工場に製本機を設置！

当社の摂津工場は、「新聞印刷」をメインとしていたのですが、なんとその新聞印刷工場に「製本機を置こう」という計画が浮かびました。

「さっきの話で言えば、新聞印刷に製本機は必要ないのでは…？」
と思われるかもしれませんが、

・新聞印刷工場にはそもそも、物事をスピーディーに判断できる力がある
・新聞印刷は印刷する時間帯が決まっているので、空き時間に別の仕事ができる
・新聞印刷×新しい技術で、また新たな価値を生みだせるかもしれない

という観点もあり、また、タイミング良くクライアント様からも「製本加工が発生する冊子を大量に発注したい」という声をいただきました。

「クライアント様が必要としているなら、挑戦してみるしかない！」
ということで、新聞印刷工場での製本加工がスタートしたのです。

数年にわたり研修を重ね、大量受注のできる体制に。

製本加工機を導入することは決まりましたが、クライアント様に質の高い印刷物を提供するためには当然スキルが必要です。

製本機メーカーの工場に泊まり込みの研修を受けたり、時には当社堺工場の製本課のメンバーから指導を受けたり…。
技術を積み重ねていく中で、さらに生産効率を高めたいと様々な意見やアイデアも生まれました。

もちろん、通常の新聞印刷業務と並行しての研修。
新しいことを覚えるのはとても体力がいりますが、空き時間をうまく活用して前向きに取り組みました。

摂津工場だけでなんと年間約450万冊もの冊子を生産しています！

事業再構築補助金制度を活用！　大量部数の製本加工を自社内で対応可能

当社では、製本機を新聞印刷工場に置くにあたり「事業再構築補助金制度」を活用しました。

事業再構築補助金は、ウィズコロナ・ポストコロナ時代の経済環境の変化に対応するために、中小企業等の新分野展開、業態転換、業種転換等の思い切った「事業再構築」の挑戦を支援する補助金です。
（中小企業庁担当者に聞く「事業再構築補助金のポイント」 | 経済産業省 中小企業庁）

国からの補助金により、製本機導入当初の設備に加えて、水性水糊装置や折り機、断裁機などの機械も導入しました。

大量印刷物の製本加工を当社内でできることになったことで

・よりスピーディーな納期を実現
・加工の工程まで、当社で品質を管理できる

ようになりました。

このように、多彩な折り方の印刷物も自社で加工まで可能です！

※よろしければ動画もご覧ください！

印刷～製本・折り加工まで自社内で完結。大量印刷もお任せください！

クライアントのみなさまに、もっともっと素敵な提案ができるように。

今後も新聞印刷で培った技術と新たに習得した加工技術を研究し続け、新しい価値を発掘できるよう取り組んでいきたいと思います。

ちなみに、今回摂津工場に設置した製本機は「無線綴じ機（ホチキスを使わず糊で製本する加工）」。
堺工場には「中綴じ機（ホチキスを使う加工）」と、それぞれ異なる製本機が設置されているんですよ！

「子ども向けの冊子だから安全に配慮したい」「あえて、はがれやすい冊子を作りたい」という要望もよくいただくのですが、どちらにも対応できる設備を保有しています。

▶製本設備紹介ページはこちら

「1つの会社に印刷から加工までお願いできないか？」
「大量の印刷、加工が外注に回っていてスケジュールが遅くなってしまう」

といったお悩みがあるクライアント様がいれば、ぜひ高速オフセットにお任せください。

もちろん、同業の印刷業者様で「加工までお願いできるところが無くて悩んでいる」といったご相談も大歓迎です。
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