こんにちは、総務部の社内報担当です。
当社は1986年12月の設立以来、年4回の社内報を通じて会社の歩みを共有してきました。
長い歴史の中で、社内報も時代と共に変遷を遂げ、会社と二人三脚で歩んできました。
今回は、第1号から最新号までの社内報をピックアップして大公開!
現在の社内報「with」誕生までの道のりと、未来へ向けた新たな挑戦をご紹介します。
社内報の変遷や、担当者が語るリニューアル秘話にもぜひご注目ください。
社内報の役割と進化
社内報は、会社の経営理念やビジョンを共有し、コミュニケーションを深める大切なツールです。
近年、SNSや社内ポータルといった新しいコミュニケーションツールが増えてきましたが、「紙」の社内報には特有の温かみや読み応えがあり、長く保存して読み返せる魅力もあります。
当社30周年の節目には、30年の歴史を社内報で振り返る周年誌を制作しました。
これにより、社内報が会社と歩んできた、大事なコミュニケーションツールであることを改めて実感しました。
タイムスリップ!社内報の変遷
昔の社内報を手に取ると、白い紙に黒字でびっしり書かれた新聞のようなデザイン。
しかし、時代が進むにつれ、社内報は徐々にカラー化し、写真やイラストが増え、デザインも華やかになっていきました。
さらに、パソコンの普及により、より洗練されたデザインが可能となり、社内報は進化を遂げ、会社と共に歩み続けています。
1.タイトル:ぜるこーわ(1987年~1993年) タブロイド判
2.タイトル:高速ニュース(1993年~2010年) タブロイド判
3.タイトル:kousoku NEWS(2010年~2017年) A4冊子
4.タイトル:with(2017年~現在に至る) A4冊子
リニューアルの舞台裏
私が社内報制作に携わり始めた頃、多くの苦労がありました。
社内に企画の協力を求めると消極的な反応が多く、読者からの反響も少なかったため、社内報の存在意義に疑問を抱くこともありました。
「このままではいけない――」
社内報制作に携わる一員として、現状を打開すべく、編集会議で「社内報リニューアル企画」を提案しました。
もちろん、リニューアルがすぐに実現したわけではありません。
リニューアルにあたって、制作メンバー全員でリニューアルの方向性について意見を出し合い、会社設立30周年を迎える2017年春号でのリニューアルを目指し、新たなスタートを切ることにしました。
まずは「読者の声」を聞くことが大事と考え、アンケートの実施を決定。
印刷現場の一般従業員は、会社が個人に貸与している業務用パソコンを持たないため、紙のアンケートを作成し各職場で回収してもらう形を取りました。
役員と従業員合わせて425人から集めた回答を分析するのは非常に地道な作業でしたが、制作チームが一丸となって取り組んだ結果、読者のニーズや課題が明確になり、社内報のコンセプトが固まりました。
▲回収した425人分のアンケート
アンケート結果から、意外にも多くの社員が社内報を読んでくれていることがわかりました。
制作チームでは「もっと読まれる社内報」にするためのリニューアル案をまとめ、役員に提案しました。
その結果、新しいコンセプトとデザインが選ばれ、ついに3年の歳月をかけたリニューアルが実現しました。
生まれ変わった社内報「with」
そして、2017年春、ついに社内報「with」が誕生しました。
コンセプトは「結(ゆい)」。
「with」というタイトルには、「結ぶ」という意味が込められており、会社と従業員、従業員同士、そして社内外のさまざまな情報を結ぶ架け橋となることを目指しています。
実は、このタイトルを考案したのは筆者です。
一方的な情報発信ではなく、皆がつながる社内報を作りたいという思いから、『with』というタイトルを選びました。
社内報withの誕生以降、読者数が着実に増加し、社員から好意的なフィードバックが寄せられるようになりました。これにより、社内コミュニケーションの活性化が一層進み、部門間のつながりや情報共有がよりスムーズになっているのを実感しています。
未来へつなぐ、社内報の挑戦
2024年現在、私たちは常に新しい工夫を取り入れ、発信力を強化しています。
編集長
社内報は『読まれてナンボ 』です。自慢話になりがちな業務の報告やお堅い役員の訓示のような内容も、いかにして読まれる工夫ができるかが勝負です。
社内報冬号では、毎年恒例の新春プレゼント企画を実施してします。
当社のサービス「Qube(きゅ~ぶ。)」を使い、QRコードを通じて特設ページにアクセスし、応募できる形式です。
希望商品を最大5口まで選べるほか、「来年の企画で取り上げてほしい賞品」や「社内で趣味や特技がすごいと思う人」などのアンケートも同時に行い、皆さんの意見を新しい企画に反映しています。
春号では、新たに導入した枚葉機を使用し、印刷物に疑似エンボス加工を施しました。
これにより、インパクトのある表紙デザインが完成し、社内外への印刷物発信に成功しました。
社内報とは思えない斬新なビジュアルになりましたね!(笑)
さらに、発行されたばかりの秋号では、SDGsに向けた取り組みの一環として、脱炭素に貢献する紙「ZERO CO2 PAPER(ゼロCO2ペーパー)」を採用しました。
この用紙は、CO2排出量削減に寄与し、「使えば使うほど、森を守ることができる」環境にやさしい素材です。
製造工程で発生するCO2と同じ重量を国内のJクレジットでオフセットされ、社内報750部の発行により、約200kgのCO2削減に貢献することができました(1冊あたり0.26㎏の削減)。
社内報「with」は、これからも時代と共に進化し、社内コミュニケーションの活性化や企業イメージの向上に貢献していきます。
当社では社内報制作をはじめ、周年誌や各種冊子など、さまざまな事業を展開しています。
また、環境に配慮したバナナペーパーやゼロCO2ペーパーなどのエコ素材を使用した印刷物のご提案も可能です。
私たちの「より良い社内報づくり」を追求する姿勢は、他の制作物にも生かされており、今後もお客様のご期待に応えるご提案とサービスを提供してまいります。
「もっと伝わる印刷物を作りたい」「環境に配慮した素材を使いたい」といったご要望やお悩みがあれば、ぜひ当社にご相談ください。経験豊富なチームが、丁寧に対応させていただきます。
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