「MOTTAINAI(もったいない)」という日本語が今、世界中にじわじわと広まっているのをご存知でしょうか。
1人のアフリカ人女性が、この「MOTTAINAI」という日本語と出会い、世界共通の「環境保全の合言葉にしたい」と考えたのがきっかけです。
SDGsの中でも、環境問題に取組む企業様にぜひ知っていただきたい「MOTTAINAI」キャンペーン。
今回、MOTTAINAIキャンペーン事務局の方に掲載許可をいただくことができたので、どのような活動をされているのかを具体的にご紹介いたします!
MOTTAINAIとは?
「MOTTAINAI」の合言葉を語るうえで欠かせないのが、アフリカ人女性で史上初めてノーベル平和賞を受賞した、ワンガリ・マータイさんです。
(写真提供:毎日新聞社)
マータイさんはアフリカで3,000万本もの植林を行い、世界に3R(リデュース、リユース、リサイクル)の普及を訴え続けて来たことで世界各国に知られています。
2005年2月にマータイさんが来日した際、毎日新聞社とのインタビューで、日本人が古くから使っている「もったいない」という言葉を知り、3Rにリスペクトを加えた4Rを表す言葉だと深く感銘を受けたそうです。
「もったいないを、世界の共通言語として広めたい」――。
環境保全活動を世界にもっともっと広めるために、MOTTAINAIキャンペーンが始まりました。
マータイさんは2011年に亡くなりましたが、毎日新聞社がその遺志を引き継いで、キャンペーンの事務局を担っています。
日本の言葉が世界の合言葉になっているなんて、日本人としてなんだか誇らしい気持ちになりますね!
高速オフセットとしても、日本初の環境保全合言葉「MOTTAINAI」を、もっともっと世界に浸透させたいと思いました。
MOTTAINAIはどんな活動をしているの?
MOTTAINAIは、「循環型社会の構築と持続可能な社会の実現」を目指すために、下記のような4つの活動を行っています。
1.植林・育樹活動支援
ケニアでの植林活動や現地住民へのワークショッププロジェクトの寄付金を集め、実施しています。
「グリーンベルト運動」と呼ばれるこのプロジェクトに2021年12月現在で累計1億5177万109円の寄付を行い、約400万本もの植林を実施したそうです。
国内向けでは、2016年より「MOTTAINAI×TAMAZO森づくりプロジェクト」を開催。
MOTTAINAI賛同企業の皆さんで力を合わせ、多摩動物公園の里山環境を守る活動を行っているそうです。
下草刈り(笹刈り)、腐葉土入れ替えの為のカブトムシの幼虫のお引っ越し、里山観察ためのどんぐり拾い…
単なる活動ではなく、ちょっとしたワークショップ感覚で自然環境を学べるのも楽しそうですね!
2. 新聞・HP・SNSによる発信
毎日新聞紙面のほか、オフィシャルサイト・SNSで日々MOTTAINAIの活動を発信しています。
オフィシャルサイトは月間アクセスが約150万PVもあるそうです。
たくさんの人がMOTTAINAIキャンペーンに注目しているんですね!
3. MOTTAINAIを体現するイベント
定期的にフリーマーケットを開催し、資源の再活用の啓発を行っています。
フリーマーケットに出店すると、出店料から「グリーンベルト運動」に寄付されます!
子供たちだけで行う「キッズフリーマーケット」もあり、モノを大切にする心を育てることにも注力しているのだとか。
楽しんで学べる環境があるのは素敵ですね!
4. ライセンスによる環境配慮商品の推進
企業がMOTTAINAIのライセンスを取得し、ライセンスを使用して商品販売やサービス展開をすると、ライセンス使用料の一部を「グリーンベルト運動」の寄付に当てることができます。
例えば、「MOTTAINAI自販機」。
飲料を購入すると、購入代金の一部が寄付されます。
ペットボトル削減を目指したグッズ「MOTTAINAIマイボトル」や、端材・間伐材を使用したキッチングッズ「MOTTAINAIの森シリーズ」など、環境配慮商品の販売にも「MOTTAINAI」ライセンスが使えます。
MOTTAINAIを、もっと世界へ!
高速オフセットでは、以前、MOTTAINAIキャンペーンの子ども向けワークショップ運営をサポートいたしました。
エコバックにスタンプを押して、自分だけのデザインを作るワークショップです。
目を輝かせながら作業に取り組む子どもたち。
環境保全について楽しみながら、体感しながら学べるイベントで、運営に携わった当社スタッフまでワクワクするような空間でした。
MOTTAINAIの取組みを「もっと知りたい!」「ライセンスに興味がある」といった企業様はもちろん、「フリーマーケットに行ってみたい」という方は、ぜひ、MOTTAINAIの公式サイトやSNSを覗いてみてください!
「もったいない」という日本の言葉が世界中で合言葉になったところを想像してみると…
なんだかみんなが笑顔になる光景が浮かんだり、すてきな気持ちになりませんか?
日本だからこそ生まれた精神や習慣を、私達が誇りをもって世界に伝えられるように。
高速オフセットではこれからも企業の皆さんと力を合わせ、SDGsの取組みを一緒に頑張っていくことができればと願います。
当コラムでは自社だけでなく、企業さまのSDGsの取組みもご紹介しています。
よろしければ、他のコラムもぜひご覧ください!
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