普段何気なく見るDMですが、みなさんはその発注方法をご存知ですか?
もし会社の上司や取引先から「実際に手配して!」と言われたら、何から手を付けたら良いのか分からないですよね。
- 今まで何となく手配していたけど、コストの見直しを図りたい。
- 日々の業務が忙しくて勉強できない!
- 初めて依頼するけどどんな情報を用意しておけば良い?
- 業者選びの基準は?
そんな発注する側の皆様にお役に立てるよう、DMについ知っておきたいキーワードと発注ポイントについてまとめました!
目次
1.DM制作から発送までの流れ
DMには以下のフローがあります。
デザイン作成→印刷発注→宛名印字・封入封緘→郵便局へ投函
まず、上の図をみて自分たちがどこまでできるのかを確認しましょう。
「全部協力会社さんにお願いしたい!」ももちろんOKです。
むしろデザインから投函まですべて協力会社さんにお願いしている企業様の方が多いのではないでしょうか?
そこから協力会社選びスタートです。
2.業者の選定
業者選定で気を付けたいポイントは3つ!
①個人情報を渡すのに信頼できる会社か
大事なお客さまの個人情報を預けることになりますので、Pマーク(プライバシーマーク)をちゃんと取得している業者かどうかを確認してください。
また、信頼できる目安として
- 実績がどれほどあるのか
- 毎年通数はどれくらい送っているのか
- 管理・監視システム
- 会社規模
も確認しておきたいポイントです。
※プライバシーマークについて
参考: https://privacymark.jp/system/about/outline_and_purpose.html
② 配達証明書や発送伝票などをもらえるかどうか
本当にDMを発送したかの証明書をもらえるのかどうか、業者にしっかりと確認しておきましょう。
投函後にメールおよび直接証明書のコピーなど渡してもらうのが一番安心です!
③専任の営業がちゃんといるのかどうか
DMの制作から投函までには様々な工程があり、たくさんの確認作業が発生します。
また、コストを下げようとしてそれぞれの工程ごとに業者を変えてしまうと、連絡のやり取りにとても手間がかかります。
「まとめて広告代理店さんへ!」というやり方の方が、連絡1本で済むので手間が少なく管理がしやすいです。
業者を分けると指示系統が複雑になるので、「指示がないから何も準備できていません」「投函日に間に合いません」といった事態に陥るケースも。
気軽にこれって何?次は何をしたらいいの?どういうスケジュール?など聞きやすい営業がいる業者が一番です。
①~③までご紹介いたしましたが、1番大切なのは③の営業とコミュニケーションをとりながら進めることです。
普段は慣れないDM作業、お客様側ではどうしたらよいのか分からないことが多く発生します。その時にしっかりと説明してくれる営業がいると安心しますよね。
作成した宛名リストが合っているか不安になったりしませんか?
高速オフセットでは入稿頂いた宛名データをシステムにて不備や重複が無いかチェックさせて頂きます。 不要な発送を無くすことでコストも抑える事ができ、安心できる!とお客さまから好評を頂いております!
3.DMについて知っておきたい知識!
◆郵便についてどこまで知ってる!?
発注する側が最低限知っておいた方が良いのが郵便のこと。
郵便マークから郵便の種類、気を付けたいことをご紹介致します!
①料金後納と別納マーク
郵便局が扱う切手を貼ることなく郵便物が送れるサービスの一つ。
その中に後納と別納というのがあります。
料金後納:
郵便物1か月分まとめて郵便局から請求が届き、翌月末までに差出企業が支払いを行う方法
料金別納:
1回の利用毎に料金の支払いが発生する方法
参考:https://www.post.japanpost.jp/send/fee/index.html
②広告郵便
通数2000通から可能で、差出通数などの条件で8%~44%の割引が適用されます。
「商品の広告」、「役務の広告」、「営業活動に関する広告」を目的とし、同一内容で大量に作成された印刷物として認められたものの料金を割引いてくれます。
ここで注意していただきたいことが、広告郵便には事前承認が必須です。
広告郵便申請は、業者で手配してもらえるか広告主が手配するのか事前に確認しておきましょう。
印刷後に、事前申請しておらず、投函日に投函できていない、、、なんてことに!
また、納品の際に差出書のコピーか原本が必要になります。(郵便局によって変動するので都度ご確認ください)
そのほか、バーコード割引や区分割引など適用される割引が様々にあるんです。質問しやすい業者の選定をお勧めいたします。
※随時情報が変更しますので、郵便局HPでの確認をお願い致します。
4.知っておきたい!局印マークの線の意味
実は局印マークは線の数に意味があるのです!
局印マークについてまとめましたので、下記の画像をご覧ください♪
5.当社取り扱いサービスの一例
案件毎に最適なお届け方法を提案させて頂きます。
日本郵便
◆書留(現金書留、簡易書留、一般書留)
郵便物の引き受けおよび配達を記録し、万一、郵便物が壊れたり、届かなかった場合に一定の範囲内で実損額を賠償するサービスです。
◆レターパック
レターパックはA4サイズ・4kgまで全国一律料金で信書も送れるサービスです。 専用封筒に荷物を詰めるだけで、全国どこでも370円もしくは520円で送付可能なサービスです。
◆タウンメール・タウンプラス
郵便配達を利用したポスティングサービス。郵便局員が配達する、宛て名の記載を省略した郵便物を指定した特定地域(町丁目)の全世帯に配達する郵便局のサービスのこと。
◆郵便区内特別
郵便番号の上5桁の数字が一致する地域にDMを配りたい時に受けられる割引制度。 適用条件はあるが割引率が大きく、ある地域の方のみにDMを配布したい場合によく使われます。
ヤマト運輸
◆ネコポス
「ネコポス」は、小さな荷物を宅急便レベルの配達でポストに投函するサービスです。全国一律料金で数量などの諸条件に応じて価格が決まります。
◆クロネコDM便
受領印をいただかないポスト投函サービスです。サイズ・重さ制限有りますが、全国一律料金にて、4日以内の配送。宅急便と同じように荷物の配達状況を確認する事も出来ます。
6.郵便物で使えないワードがあります!
これ、知っていますか?
実は、信書に該当する郵便物は決められた手段以外での投函はNG(違法)となります。
信書とは郵便法及び信書便法にて「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」と規定されています。
一例として、よく使いがちな
・会員の皆様へ
・お誕生日おめでとうございます
・先日は弊社商品のご購入ありがとうございます
など。これらのワードは受取人が特定されるためNGとなります。
「お客様各位」「お得なサービスのお知らせ」など、受取人を特定していないワードであればOKです。
簡単に言うと「文書自体に受取人が記載されている文書」などのことです。
表現によってはNGワードが無限大にありますので、デザインのラフ案ができたら、ぜひ早めに発注業者へ確認を依頼してください。
参考:総務省 信書のガイドライン https://www.soumu.go.jp/yusei/shinsho_guide.html
7.印刷会社へDMを発注するメリット
「DMといえば広告代理店」とお考えの方も多くいらっしゃるかと思いますが、高速オフセットでは年間200万部以上のDM・発送業務を請け負っています。
そこで、印刷会社にDMを発注する際のメリットについてご紹介させていただきます。
- ・デザインから投函まで一括して手配できる
印刷会社は用紙選び、仕様決めが最も得意な分野です。さらに、印刷物を扱うことから投函会社とのつながりも多いです。
高速オフセットでは編集・制作部もあるのでデザインからも安心してご依頼いただけます。 自社の生産性と横のつながりを生かした一括発注、安心してお任せください!
- ・DMの仕様の相談は印刷会社が一番!
せっかくのDM、届けるお客様に良い印象を与えたいですよね。 印刷会社ならではの醍醐味と言えば…印刷物の仕様決め!
「他と差をつけたい」「どういう紙が良いか1から相談したい」「高級感を出したい」「凹凸がある紙を使いたい」「環境に配慮したい、印刷マークをつけたい」など、なんでもお聞かせください!
- ・スケジュールを逆算してすぐにご提示できる
一番大切なのは投函までのスケジュールです!
弊社では、「デザイン・印刷・宛名印字・投函までのスケジュールをお客さまと相談しながら最初に提示させていただきます。スケジュールが決まっていると安心しますよね。
見積テンプレートもございますので、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。
8.投函・発送について気を付けたいこと
- 封入順
封入する順番について、もし不明な点やわからない点があれば、依頼している会社にお任せしたり、他社様の例を教えてもらうのが一番です。
また、封入順に決まりがある場合は必ず指定してくださいね。■ 封入の一例
ビジネス文書は、表を宛名の書いてある側にし、上下逆さまにならないよう封入するのがマナーです。用紙を折った場合は書き出しの部分が封筒の底になるようにし、広げた時に文の書き出しが先に見えるよう入れるのが一般的です。
洋形の封筒に入れる場合は、文章が上下逆さまにならないようにします。封入物が複数ある場合、封入順番についてもお任せください。
サイズ違いの封入物がある場合は、見落としが無いように小さいものから手前に封入します。内容物に2つ折りがある場合は、袋側を封筒の底になるように封入し、開封する際にカッターなどで開けた時に、内容物への損傷が軽減されるように致します。
ご指定無ければ、受取様の事を考え最適な順番を提案させて頂きますのでご安心下さい!
- 投函確認
投函した際の領収書や証明書(日付・通数入り)などを確認するのも重要です。
数量によっては事前に投函費用を求める会社も多いので、事前に確認しましょう。
9.最後に―相見積もりを取るときの注意点&見積りテンプレート
相見積もりを取ることが多いと思いますが、できる限り仕様を決めて同じ条件で依頼しましょう。
見積りが僅差な場合は、営業の対応力や、業者の知識力で判断します。見積りを取る際は、ぜひDMの周辺情報や思っていることをたくさんご記載ください!
思っていることを伝えていただければ伝えていただくほど、良い見積り、良い提案が返ってくると思います!
時間が許せば、サンプルや実績も遠慮せずに求めましょう。
私たちとしても、せっかくのDMですから、納得していただきながら一緒に作っていきたいと感じています。
ここまで読んでいただいた方に見積りテンプレートを贈呈いたします!
資料ダウンロードページから必要事項を記入いただければ、Excel形式のテンプレートをダウンロードすることができます。
デフォルトで一般的な仕様を入れているので、「DMの仕様が全然わからない!」という方でも使っていただきやすいかと思います。
こちらのテンプレートにご記入いただき、協力会社へ見積もり依頼をすれば
実施に近い金額の返答がある(はず)!
スムーズな見積もりのためにも、ぜひご活用ください♪
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