みなさんは、自分の会社にどんな花が植わっているかご存じですか?
普段は考えないけれど、玄関先の花を見て「ああ、もう1年が過ぎたんだ」とか、嫌なことがあって何気なく外に出て「あ、こんな花があったんだ」とか。花は心に語り掛けてくれますよね。
今回は高速オフセットに咲いている花を、ちょっと紹介します。
ナツツバキ(夏椿)
高速オフセット堺工場(堺市堺区松屋大和川通3丁)の玄関わきに、梅雨時に咲くちょっと珍しい花が1本だけ植えられています。
「ナツツバキ(夏椿)」です。
ツバキに似た白い5弁の花が咲くのですが、「一日花」といい、咲いても1日でそのまま、ポトリと落ちます。
ナツツバキ(夏椿)は、よく、お寺に植えられています。別名は「沙羅(シャラ)の木」。お釈迦様がその木の下で涅槃に入ったと伝わる「沙羅双樹」を連想させるからでしょう。平家物語の冒頭の有名な『沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす』の沙羅双樹です。
でも、実は、沙羅双樹はインド原産の高さ30メートルにも達する熱帯樹で、日本の気候では育ちません。ナツツバキが、いつのまにかその代わりに愛でられるようになったのは、一日花の<はかなさ>があるからでしょう。
ではなぜ、工場の玄関に植えられたか? それは分かりませんでした。でも、「きょうも全力が尽きるまで頑張りましょう!」だったら、ちょっと、ゾッとしますね。
タイザンボク(泰山木)
高速オフセット堺工場の白い花では、南側の商業印刷センター前の街路樹の「タイザンボク(泰山木)」もいいです。これも梅雨時の花。こちらの花は直径20センチほどもあって、芳香が強く、モクレン科の香水「マグノリア」にも使われます。花言葉が「前途洋々」ですので、これは会社の花としては、大いにありですね。
コブシ(辛夷)
モクレン科といえば、6階に高速オフセット本社がある毎日新聞大阪本社ビル(大阪市北区梅田3-4-5)の玄関前の街路樹は「コブシ(辛夷)」です。早春に白い花を咲かせます。
千昌夫の「北国の春」(1977年、累計売上300万枚)でこの花は一気にポピュラーになりました。「田打ち桜」とも言うのは、冬が終わって田打ち=田起こしの頃に咲くからです。
ハクモクレン(白木蓮)との見分けが難しいのですが、モクレンの方が大きく、「チューリップのように一斉に上に向けて咲いていたらハクモクレン、あちこちに向いて開き切り花芯が見えていたらコブシ」だそうです。
ツワブキ(石蕗)
毎日新聞大阪本社ビルの南にある毎日インテシオの2階の屋外休憩所では、10~12月ごろ、黄色い花が満開になります。これは「ツワブキ(石蕗)」。フキの仲間で、食べられないことはないのだそうですが、ツワブキは観賞用ですね。葉に艶があるから「ツヤブキ」から「ツワブキ」になったという説が濃厚。
この休憩所には「毎日稲荷」という稲荷社もあって、お詣りする人もけっこういます。
ヒラドツツジ
最後に、高速オフセット堺工場の花自慢1位といえば、周りに植えられたツツジです。長崎県平戸市が起源の「ヒラドツツジ」で、4階の社員食堂のテラスから見た風景は見事です。
新年度の始まりを励ますように4月に咲き始める工場のシンボルですね。
みなさんも、会社の花や周りの花を、楽しんでみてはいかがでしょう。
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