フードロスを意識される企業様から特に人気を集めているのが「kome-kami」という用紙。
・食用に適さない古米
・備蓄用に使われていたアルファ米で、廃棄予定の米
・メーカーなどで発生する破砕米(酒蔵などで出るお米の削りかすなど)
・流通段階などで食用として使えなくなってしまった米
など、食べられなくなって廃棄されてしまうお米が使われ、紙として再利用されています。
日本人にもなじみ深い「米」が使われているので、しっとりとした手触りはなんだか親近感が湧いてくる紙なんです。
さて、そんなkome-kamiを使って、パッケージを作ってみました!
それがこちら。
今回は、このパッケージの制作秘話をご紹介しちゃいます!
kome-kamiならではの「さらりとした手触り」が高級感を演出
このパッケージは、高速オフセットの本社を移転した際に行われた記念イベントにて使用しました。
パッケージの中に何が入っていたかというと…紅白まんじゅうなんです。
記念まんじゅうの箱を包むように、kome-kamiで箱を作りました。
単におまんじゅうの箱だけを配るより、パッケージがあることで、なんだか特別感がありますよね!
箱全体が展開するような形。本社の写真やアクセスマップを入れることで、ちょっとしたパンフレット代わりにもなっています。
また、使っている用紙の説明を入れることで、SDGsへの取り組みへのPRにもなっています。
kome-kamiは真っ白ではなく、やや黄味のある落ち着いた色合いなので、とっても上品な仕上がりになっています。明朝体のフォントを入れることで、高級感も演出できました!
真っ赤なふた部分は高速オフセットのロゴを敷き詰めました。
実はこのふた。最初はつるつるの紙を使っていたんです(ロゴの色も当初は違いました)。
つるつるバージョンもよかったのですが、テストでkome-kamiにも印刷してみることに。すると、kome-kamiが元々持っている黄味がかった色に朱色が重なり、どことなく和のような雰囲気に仕上がりました。
さらに、kome-kamiはなんといっても手触りがいいんです。しっとりと、ちょっぴりさらっとした質感。
うまくは言えないのですが、お米が入っているからなのか、なんだか優しい風合いなんです。
地色が真っ白じゃないというのが、なんだかデザイン心をくすぐりますよね。
と話すのは、当社のデザイナー。
落ち着いた朱色とkome-kamiの地色の「紅白」コントラストは、記念まんじゅうを包むのにまさにぴったりな配色でした。
クラフトビールペーパーの型抜き紙を入れて、箱を開けたときにちょっとした遊び心を!
ここから余談のお話。
パッケージにおまんじゅうの箱を包むだけでも良かったのですが、印刷職人さんがちょっぴり遊び心を加えて、こんなグリーティングカードを作りました。
高速オフセットの堺工場と本社ビルを、レーザーカッターという機械で切り抜いたもの。
これをおまんじゅうの箱の上にセットして、箱を開けたときのサプライズを演出しました。
拡大してみてみると…当社のロゴマークも細かいところまで切り抜かれています。
もはやここまでくると、「印刷物」というよりも「アート」のよう。
ちなみに用紙はクラフトビールペーパー(クラフトビールを作る際に生まれるモルト粕を使用した用紙)を採用。
印刷職人さんによれば、「kome-kamiの落ち着いた色とも合うし、廃棄される食材由来いう点での共通点もある。少しでもアップサイクルについて触れる機会があれば」とのこと。
1つの紙だけで構成するのはもちろん、2種・3種と組み合わせて作るのも、パッケージ印刷ならではの面白さですね。
今回は、266.5㎏の厚さのやや黄味がかったkome-kamiを使用してパッケージを作りましたが、過去には135kgの紙厚で「テイスティングシート」を作ったこともあります!
リーフレットや冊子、名刺印刷でkome-kamiをご希望されることも多くなってきました。
「kome-kamiの手触りを体感してみたい!」という方がいらっしゃれば、ぜひ高速オフセットのSDGs用紙サンプル帳郵送サービスをご利用ください♪
ちなみに、先ほどご紹介したクラフトビールペーパーもラインナップとして入っています!
・簡易パッケージの仕様をそのまま使って箱を作りたい!
・こんな印刷物にkome-kamiが使えるか聞いてみたい
といったお見積り・ご相談依頼も大歓迎。
kome-kamiでのお見積りはもちろん、印刷される部数やご予算等に合わせて別の用紙をご提案することも可能です。
お気軽に当社お問い合わせフォームまでご相談ください。
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