「伝えたい」を伝わる形に。 株式会社高速オフセット

【広報担当者様向け】withコロナ時代に「違い」を生み出す! パンフレットやチラシの作り方(前編)

2020.08.13

以下のような人にオススメ

  • ・企業の広報担当者様
  • ・新規顧客にアプローチする方法を探している方
  • ・コロナ拡大で業績に不安を感じている方

パンフレットやチラシ、カタログの反響が何倍にも!?

新型コロナウイルスはビジネス面で大きな影響を与えています。
withコロナな時代になれば、新しい顧客へのアプローチ方法が必要になるでしょう。

WEBの活用が国を挙げて進められていますが、導入できない業界やクライアントも少なくないはずです。
また、他社がWEBを使っているからこそ、あえて紙によるアプローチが有効な可能性もあります。

ただ、パンフレットやチラシは作り方によって効果に大きな差が生まれるのもまた事実。
そのヒントを、トップセールスの売り方から見てみましょう。

外資系企業出身の和田裕美さんは、著書『成約率98%の秘訣』で売るための手順を6つのプロセスで紹介しています。

  1. 見込み客選び
  2. ニーズを聞く
  3. 即決アプローチをする
  4. 商品説明をする
  5. 締結を求める
  6. 継続のためのケア

いま作ろうとしているパンフレットやチラシが、どのプロセスを後押しするものなのか。
そして、それを実現するにはどういった誌面にすべきなのか。

それを見極めた上で、大事なのが「編集」という作業です。

「編集」ってなんだろう?

編集者が主人公のドラマで、バリバリ雑誌や書籍をつくっている現場が映し出されるシーンがあります。
でも、そもそも「編集」って何なんでしょうか?

ひと言で表すと、編集とは「引き算」することです。

たとえば、ある機械メーカーがキャンペーンを計画しており、告知チラシをつくろうとしているとします。
そこに掲載できることは、以下のように無数にあるでしょう。

  • 自社の歴史
  • 技術や製品を生むまでの苦労話
  • 他社と比べた自社製品の優位性
  • 特別価格のご案内

などなど…

せっかくなら全ての情報を掲載したい」、実際の制作現場でもそういったご要望をいただくことは多いです。

でも、ちょっと待ってください。
この告知チラシの目的とは何でしょうか?
キャンペーンは営業プロセスのどの段階で、チラシによってどうしたいのでしょうか?

上記のキャンペーンが「新製品の発表」であれば、自社の歴史や苦労話よりは製品の優位性や新規性の方が目的にかなっています。
「アレもコレも」というよりは、目的をベースに引き算する必要性が分かっていただけるはずです。

当たり前に思われがちですが、現場でも「この目的って何だっけ?」となることがしばしば。
そのためには、いきなりパワポで企画書を作り始めるのはNGです。

まず取り組むのは情報整理です。

トヨタ式で分かる「伝えたいこと」

情報整理にオススメなのが書籍『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』です。
頭の中で考えていると堂々巡りすることも、紙に書き出すことで整理できます。

そのときに大切なのは「ぱっと見で分かる」ということ。
他のメンバーにも理解してもらうには、難しい企画書より一目で全体が把握できることが大事です。

例えば、化粧品会社で新製品を出すときの強みをこのような1枚の紙にまとめたとします。

自分にとっての優先順位と他のメンバーにとっての優先順位は異なることもあり、1枚であればディスカッションのたたき台として全員が意思統一をしやすくなります。

編集とは「集めて編む」

編集という漢字は、編むという漢字が使われています。

編集という作業を1枚の布に例えると
縦糸→どんな目的で作るのか
横糸→どういった内容を掲載するのか

ということになります。

ここまでくると、今回のチラシやパンフレットで「伝えたいこと」が見えてきます。
編集とは「集めて編む」作業だということが理解できたのではないでしょうか?

ここまでで縦糸と横糸がはっきり決まり、作るものの全体像が見えてきました。
あとは伝えたいことをデザインに落とし込み、思いを伝えるコピーを考えてみましょう。
(後編に続く)

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