#idea05 壁掛け時計
まるで1枚のアートポスター!
欲しい時計がない「じゃあ自分で作ろう!」
――きっかけは自社オフィスの移転。
新しい職場に設置する掛け時計を探していて、あれでもない、これでもない…と探すこと数日。
所詮、オフィスなんだし、誰もが見やすくて、時間が分かればいい、でも、やっぱり長時間過ごす場所。
インテリアがカッコいいと、見るたびにいい気分になるし、モチベーションも上がると思っているのは、自分だけかな。
しかし、似たり寄ったりのものしか見つからない。
形は丸か四角でほぼ同じ大きさ。スッキリと見やすい書体で1から12までの文字…
気に入ったものがないなら、自分で作ってしまえばいい!
目指したのはアートポスター風の壁掛け時計
目指したのは、アートポスターのように飾ることができる壁掛け時計。
何がいいって、紙の時計はとにかく軽い。
仮に落ちてきて体に当たってもけがの心配が少ないし、壊れにくい。
それに素材が金属や木材じゃないから、大きくしてもコストも低く抑えられる。
紙は、厚みがあってパッケージなどにも使える「TANT BOARD」をチョイス。
オレンジ色の紙にリッチブラックを着色し、さらにその上に疑似エンボスを加工することで、まるでスチールのような質感を演出。
一見すると、とても紙とは思えない高級感を醸し出すことができた。
カットした断面にオレンジの地色が見え隠れするのもまたいい!
背面にムーブメントを取り付けるため、側面から見えないよう、立体に成形。
これが一番の難関だった。折り曲げやすさや、折った時の納まりの良さなど、、
身の回りにある箱やパッケージを解体して、折り方などの構造を調べて試行錯誤の末、ようやく求めている形にたどりついた。
時間とともに変化する影の形にも注目
紙ゆえの弱点も、もちろんあって、印刷の都合上、もっと分厚い紙が使えなかったこと。
そのため、成型時に紙が波うたないよう細かな設計と調整が必要となったが、仕上がりには大満足。
実際に、壁に掛けてみる。
切り絵のように切り込みを入れた部分に窓から差し込む光が当たり、その角度によって、朝方、昼間、夕刻と壁に写る影の形や長さが刻一刻と変わっていく。
そう、光と影もデザインの一つなのだ。
「紙でもできることって、実はまだまだたくさんある」―― 1人でも多くの人にそう感じてもらえたらいいな。
※当商品は株式会社高速オフセットのクリエイターが企画し、自社工場にて印刷テストを行った「アイデアの試作品」です。
商品化・企業様のOEM製造等も可能です。ご商談前提の企業様にはサンプル品の郵送等もできますので、お気軽にお問い合わせください。
「オフセット枚葉機の印刷幅(range)が広がることを目指して」をテーマに結束したプロジェクトチームです。クリエイターの「こんな印刷物っておもろいんちゃう?」を、B1オフセット枚葉機で実現しています。 ●B1オフセット枚葉機って何?という方はこちら